パターの選び方を初心者でも分かるよう徹底解説!タイプ別おすすめ8選もご紹介

数あるゴルフクラブの中で、種類がいちばん多いのはパターだといわれています。ヘッドの形や長さ、グリップの太さ、素材など様々です。そのような多様なモデルの中から、どんなパターを選んだら良いのか、迷う方も多いのではないでしょうか。今回は自分に合ったパターの選び方の基本ポイントからパターに関するQ&A、そして、おすすめのパターをご紹介します。

パターの選び方―初心者もわかる基本の7ポイント―

パターは、グリーン上でカップにボールを入れるために使用するクラブです。ショットでボールを飛ばす他のクラブとは異なり、パターは唯一ボールを転がす目的で使います。パターの種類は非常に多いですが、その中から自分の打ち方にマッチしたものを選ぶことがパッティング上達のカギとなります。

ヘッドの形を選ぶ

パターのヘッドの形状は大きく4つに分類されます。

ピン型

縦型の長方形で、メーカーによっては、「トゥヒール型」、「ブレード型」とも呼ばれます。最もオーソドックスなタイプで、ボールに直角に構えやすい形状です。どんな打ち方に対しても柔軟に適応できる操作性の良さが特徴です。

マレット型

「かまぼこ型」とも呼ばれるタイプで、箱型または半円型の形状をしています。重心の位置がパターの後方にあるため、動かしたときにパターが左右にぶれにくくなり、直線のストロークが安定しやすくなります。

ネオマレット型

マレット型の一種で、マレット型をより大きくしたような形状のタイプがネオマレット型です。特徴は、マレット型と同様に重心がパターの後方にあるため、安定性が増し、より直線的なストロークが可能となる点です。

ミスヒットに強いパターと言えますが、その分操作性に劣るので、繊細なタッチを求めている方には不向きです。

L字型

その名の通り、シャフトがヘッド部分からL字型に伸びているような形状のパターです。アイアンに形が似ています。フェースの開閉がしやすく、打ったときにフェース面を感じやすいので、繊細なタッチを好むフィーリング重視の方に向いています。

逆に、フェースが開きやすいことは、まだ安定したストロークをコンスタントできない初心者の方には扱いにくい点であり、上級者の方でないと使いこなすのはやや難しいかもしれません。

G_12_1, パター 選び方

ネックの形を選ぶ

パターのヘッドとシャフトの接合部分のことをネックと言います。同じヘッド形状でもネックが異なると、その特性や打感が違ってきます。

ネック形状には次の5つのタイプがあります。

カギ型(クランクネック)

別名「クランクネック型」とも呼ばれるカギ型は最もオーソドックスなタイプで、シャフトとヘッドの接合部分に直角の曲がりを持った形状です。この直角の曲がりを持つ結果、パターのフェース面が、シャフト軸よりも後方に下がることになります。(これをオフセットと言います。)

このオフセットは、パッティングの際のミスを軽減してくれるはたらきがあります。したがって、カギ型は多様なストロークに対応できるバランスの取れたネック形状と言えるでしょう。

スラントネック型

シャフト方向から傾斜してヘッドに接合しているネック形状をスラントネック型と言います。右打ちの場合は、右側に傾斜する形です。

2000年頃、タイガーウッズ選手がこのタイプを使用していたために大流行しました。アドレスする(パターを構える)際に、上から見ると、シャフトの延長線上にボールが位置することになります。

カギ型よりもすっきり見えるので、アドレスしやすいメリットがありますが、オフセットの量は個人によって好みが異なるでしょう。

近年人気を集めているのは、傾斜しているネック部分の長さが通常より短い「ショートスラントネック型」です。よりボールが見やすくなっており、操作性が良いため、使用する方が増えています。

ベンドネックシャフト型

ネック部分がヘビのように柔らかな曲線を描いているタイプです。マレット型のパターにみられることが多く、曲がり部分が1ヶ所のものを「シングルベンド」、2ヶ所のものを「ダブルベンド」と言います。

比較的芯にあてやすく、ベンドネックにしてから打点のばらつきが少なくなったという声もあるので、打点がばらつきやすい初心者の方におすすめのタイプです。

センターシャフト型

ストレートシャフト型とも呼ばれるこのタイプは、その名の通り、ヘッドの中央部にシャフトが延長して接合されている形状です。真ん中にシャフトがついているので、まっすぐに当てることができれば、直進性のあるパターを生み出すことが可能です。

とても簡単なように感じられますが、ヘッドの重量が軽いと芯に当てることができず、左右にばらついてしまうこともあるので、使いこなすにはある程度の技術が必要となります。

芯に当てる自信のある方や、ロングパットで成果を発揮したい方におすすめです。

ロングネックシャフト型

カギ型の分類に入り、ネック部分が長くなっている形状のタイプです。ヘッドとシャフトとの距離が長いため、アドレスしやすいことがメリットです。ヘッドの先端が軽いフェースバランスタイプで、打ち出す方向にまっすぐボールを当てていく方が使いやすいタイプです。

G_12_2, パター 選び方

長さを決める―パターの長さと身長の関係―

パターを選ぶ際、長さは、振りやすさや距離感の良さを決定する重要なファクターとなります。初心者の中には、「身長が高いほど、パターは長くなるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、身長だけで判断するのはちょっと危険です。

パターの長さを決める際には、次の2つの視点が必要です。

  1. 身長
  2. 構えた際の前傾角度

身長

パターの長さはインチで表されます。前傾角度にもよりますが、身長から選ぶ際の指標は次のようになります。

  • 身長150㎝・・・31~32インチ
  • 身長160㎝・・・32~33インチ
  • 身長170㎝・・・33~34インチ
  • 身長180㎝・・・34~35インチ

構えた際の前傾角度

パッティングの構え方は人それぞれであり、深く前傾する方もいれば、浅く構え、高い位置から見た方が打ちやすいをいう方もいるでしょう。ポイントは、どれくらい前傾すれば、自分にとっていちばん打ちやすく、安定したパットを入れられるかということです。

とはいえ、初心者にとって、その判断は難しいはずです。そんな場合の簡単な確認方法をご紹介します。

  1. まず鏡の上にボールを置き、パットを持って構えます。
  2. ボールの下に鏡を見て、顔が鏡に映っているか確認してみましょう。
  3. 鏡と並行に顔が映っていればOKです。

あくまで目安なので参考程度にしてくださいね。

重さを決める~重いパターと軽いパターのメリットとデメリット

一般的に販売されているパターの重さは、300グラム台から600グラム台までと大きな幅があります。同じパッティングの仕方でも、重さによって、ボールの方向や転がり方が異なります。

重いパターと軽いパターのメリットとデメリットをそれぞれ確認していきましょう。

重いパター

最近主流になりつつある重いパターには次のようなメリットがあります。

  • ストロークが安定する
  • 転がりが良い

パターが重い、すなわちヘッドが重い場合、直進性が高まるのでストロークが安定します。小さい振り幅で距離が出るので、左右のぶれが生じにくく、芯に当てやすくなるのが理由です。手首を使わずに主に肩の動きを利用して打つプレーヤーにおすすめです。

一方、デメリットとしては、操作性に劣ることが挙げられます。肩ではなく、手首を用いて打感を重視したい方にはあまり合わないパターと言えます。

軽いパター

重いパターのデメリットが軽いパターのメリットになります。軽いので、その分操作性が良く、手先の感覚を重視してパッティングするプレーヤーに向いています。

しかし、手先の感覚を重視するあまり、押し出しなどのミスパットが出てしまうことがデメリットと言えるでしょう。

G_12_3, パター 選び方

グリップの太さを決める

多くのパターでは、一般的なグリップの太さのものが多いのですが、極太グリップといわれる太めのグリップタイプも最近注目を浴びています。

一般的な太さのグリップは、感覚重視のパッティングがしやすく、距離感もとりやすいといわれています。

一方、太めのグリップは、手先の細かな動きを抑制する効果があるので、安定したストロークを出したい方におすすめです。

大きさを決める

ここでいう大きさとは、ヘッドの大きさのことです。同じヘッドの形状であっても、ヘッドのサイズが異なることがあります。

大きいヘッドのメリットは、やはりスイートスポットが大きいことです。より芯に当てやすくなり、まっすぐに転がりやすくなります。

一方、操作性にこだわりたい方には、小さいヘッドのものがおすすめです。大きいものと比較すると多少ぶれやすくなりますが、微妙なフィーリングを大事にしたい方は小さめを選ぶと良いでしょう。

フェース面の硬さを決める

ヘッドの素材もパターによってまちまちです。ヘッドの、とりわけフェース面の素材や硬さによって、打感や距離感が異なってきます。

ヘッドのフェース面には2種類のタイプがあり、ひとつめはフェースがヘッドと同じ素材のもの、ふたつめは、フェースにヘッドとは別の素材(フェースインサート)が用いられているものです。

フェース面が、ヘッドと同じ素材の金属である場合や、硬めのフェースインサートの場合は、ボールを強く弾いて打つことができます。小さい振り幅で打っても強く転がるので、普段カップに届かないショートのミスが多い方にはおすすめです。

逆に、フェース面が軟らかい場合は、打感が柔らかくなり、包み込むようなフィーリングで打つことができます。普段カップをオーバーしてしまうことが多い方は、軟らかいフェースインサートのパターで距離感を養う練習をすると上達します。

パター選びのこんな疑問にお答えします!

パターを選ぶ際の基本ポイントについて述べましたが、まだまだパター選びに迷ってしまう方もいるでしょう。ここでは、パターを選ぶ際のちょっとした疑問についてお答えします。

女性はレディース用を選んだ方が良い?

G_12_4, パター 選び方

パターに限らず、ゴルフ用のクラブ選びで大切なポイントは、自分のプレースタイルに最も適したものを選ぶことです。ドライバーなど、プレーヤーの体力やパワーによって適するものが大きく異なる場合には、レディース用をチェックした方が自分に合うものを見つけやすいかもしれません。

しかし、パターの場合には、それほど力が必要ではなく、基本的には男性用、女性用で特段の違いはありません。女子プロゴルファーも、レディース用ではなく男性用のクラブを使う方が多いといわれています。

長さとグリップに特に注意してチェックすれば、男性用パターも選ぶ対象にした方が、幅広く選ぶことができ、自分に合ったパターを見つけることができるのではないでしょうか。

よく耳にするオデッセイパターってどんなもの?

「オデッセイパター」とは、アメリカのゴルフ用品メーカーであるキャラウェイゴルフが販売しているパターのことです。

ゴルフを楽しんでいる方でオデッセイパターを見たことのない人はいないのではないでしょうか。これほどオデッセイパターは有名で、世界中のゴルフプレーヤーに愛されており、シェアNo.1も獲得しています。

オデッセイパターの特徴は、なんといってもラインナップが豊富であるということです。ヘッドやネックの形状、グリップ、フェースインサートなど、様々な種類の中から好みのものを組み合わせて、自分に最も合うものをチョイスすることができます。

また、オデッセイは、販売店の店員さんを対象とした「オデッセイマスター」という講習会を定期的に開催しています。ここでは、最新のパター関連情報をはじめとして、お客さんに最も使いやすいパターを探す方法や、それをお客さんに伝えるための接客ロールプレイングといったレクチャーが行われています。

このような取り組み姿勢もオデッセイパターが愛される理由なのかもしれませんね。

初心者やアベレージゴルファーに最適なパターとは?

ゴルフの初心者やアベレージゴルファー(一般的にスコア100前後でコースをまわることができるプレーヤー)は、まずスイングの練習に時間をかけることになるでしょう。

上述したように、パター選びにはさまざまな要素があり、充分な練習量が足りていない初心者やアベレージゴルファーが、すべての要素を考慮してパターを選ぶのは困難です。

よって、まずは次のポイントを考慮してパターを選ぶことをご提案します。

  • ヘッド形状は、ミスをしにくいピン型、またはストロークの安定するマレット型を選ぶ
  • ヘッドのぶれを抑えるため、なるべく重いパターを選ぶ
  • ボールの直進性を出すため、ヘッドが大きいものを選ぶ
  • 自分がかっこいいと思うものを選ぶ

G_12_5, パター 選び方

距離感の合うパターを選ぶには?

パッティングの際、カップをオーバーしたり、もうちょっとなのに届かなかったりと、距離感をつかむのに苦労することはありませんか?

もちろんたくさん練習をすれば、自然と身につくこともありますが、打ち方やミスの傾向から判断してパターを選ぶという対策によって改善することも可能です。

フェース面の素材で距離感を合わせる

前述のフェース面の硬さによる選び方で述べたように、軟らかい素材のフェースは打ったときの衝撃を吸収するため、ボールが転がりすぎるのを防いでくれます。反対に、硬い素材のフェースは小さく打っても転がりやすくなります。

したがって、普段ショートのミスが多い方は硬い素材のフェースを、オーバーのミスが多い方は軟らかい素材のフェースをチョイスしましょう。

パターの重さで距離感を合わせる

軽いパターは、打ったときの衝撃が重いパターと比べて少なくなります。一方、重いバターは、小さく当ててもボールが転がりやすくなります。

したがって、手首を使ってパチンと打つタイプ(タップ式)の方は軽いパターを、あまり手首を使わずに肩から動かして、まっすぐ打ち出すタイプ(ストローク式)の方は重いパターを選ぶと良いですよ。

上記2つのポイントを、距離感を合わせるパター選びに役立ててみてくださいね。

パターって、カスタマイズ可能?

長さとグリップについてはカスタマイズが可能です。使ってみて「ちょっと長すぎるかな?」「握り心地がいまいちだな」という場合は、調整をお願いしてみましょう。シャフトカッターなどを用いて、自分でカスタマイズする方もいます。

【タイプ別】おすすめの人気パター8選をご紹介

ここからは、近年人気で売れているおすすめのパターをヘッドの形状別にご紹介します。

ピン型

【Titleist/スコッティ・キャメロン】セレクト・ニューボード

フェースインサートに、「303ソフトステンレス」「6061エアクラフトアルミニウム」を使用しています。打感はソフトですが、芯に当たったかどうかなど、打った後の手応えをしっかりと伝えてくれます。『Titleist』が誇る、上級者が求める性能を兼ね備えた優秀パターです。洗練されたスタイリッシュなデザインも魅力です。

【ピン】シグマG アンサー

「6061アルミニウム」と「ぺバックス」をフェースインサートに使用しています。芯を外して打ってしまっても、転がりにさほど影響しない安定感が魅力です。やや金属感のある打感で、パターの重さともよくバランスがとれており距離感をつかみやすいでしょう。

マレット型

【オデッセイ】Oワークス #5

『オデッセイ』のパターは、フェース面の爪状のヒンジがボールの転がりを安定させる「マイクロヒンジ」テクノロジーを採用しています。やや軽めのパターで小ぶりですが、ピシっと打つことができます。まっすぐにストロークするプレーヤーにおすすめです。

【Titleist/スコッティ・キャメロン】セレクト・ファストバック

なだらかな「シングルベンドシャフト」を採用した、『Titleist』のやや幅の広いマレットタイプです。操作性にもこだわっており、ヘッドの適度な丸みが、構えたときの緊張感を和らげスムーズに打てるとの評判もあります。

ネオマレット型

【テーラーメイド】スパイダーツアーレッド・ダブルベンド

ダブルベンドシャフトを採用したフェースバランスのパターです。ヘッドがほとんど開閉しないので、まっすぐ引いてまっすぐ打つことができます。フェースが後ろに位置したオフセット形状がボールをつかみやすくしてくれるので、右へ出すミスが多い方にもおすすめです。

【オデッセイ】Oワークス#7

ステンレススチールのヘッドで、マイクロヒンジを採用したモデルです。大きめのヘッドですが、操作性も損なわれていない『オデッセイ』のオールマイティなパターです。打感がやわらかく、転がりも確保してくれる点が魅力です。

L型

【オデッセイ】ストローク・ラボ アイ#9

こちらも、『オデッセイ』のステンレススチールのヘッドで、「マイクロヒンジ」を採用したL型モデルです。「アジャスタブルウェイト」を搭載しており、グリップエンドやヘッドのウェイトを交換することができます。自分の好みに合わせて、バランスを調整できるのが良いですね。

【Titleist/スコッティ・キャメロン】セレクト・ニューボード3

フェースインサートに、「303ソフトステンレス」と「6061エアクラフトアルミニウム」を採用しています。操作性にも優れていますが、打点のミスに強く、安定感があるのが魅力な『Titleist』のパターです。

スコアを左右するパターは慎重に選ぼう!

ゴルフスコアの40%がパットであることをご存知でしょうか。すなわち、グリーン上でのパット数を減らすと間違いなくスコアアップにつなげることができます。飛距離を伸ばすためのドライバーも重要ですが、パター選びにも慎重になり、自分にいちばん合ったパターを見つけてくださいね。