今も昔も人気スポーツである「ゴルフ」ですが、ゴルフボールにはどれくらいこだわっていますか?もし格安系ボールや、ロストボールで済ませてしまっているのなら、もったいないことです。ボールも大切なギアのひとつですよ。今回はボール選びの基本と、おすすめモデル20選をランキング形式で紹介していきます。あなたにぴったりのモデルを見つけてください。
ゴルフボールの選び方の基本
ゴルフボールはその構造や特性の違いから、いくつかのタイプに分けることができます。より遠くへ飛ばすことに特化した「ディスタンス系」、より多くのスピンをかけることでコントロール性をアップさせた「スピン系」が主です。
しかし、それらを理解するには、ゴルフボールの基本的な構造と、その違いがどういった理由で特性に反映されているのかを把握する必要があります。
ただ、やみくもに色々なボールを試すだけでは、自分にフィットするものを見つけるのに時間も労力もかかってしまいます。
ここで一度、ゴルフボールの基本を押さえておきましょう。
ゴルフボールの基本構造
ゴルフボールは複数のパーツの組み合わせからできており、中心にある「コア」と呼ばれるゴムのような素材のパーツを「カバー」というパーツが包みこむような構造になっています。
ゴルフボールを見たときに、ボコボコと小さなへこみがたくさんありますが、あれが「カバー」で「コア」はその中にあります。
さらに技術の発達とともに、コアとカバーの間に「ミッド」と呼ばれるパーツを追加したり、コアそのものを2層構造にしたりと、パーツ数が徐々に増えていくことになります。
最もシンプルな、コアとカバーだけのものを「ツーピース」、そこからパーツ数が増えるとともに「スリーピース」「フォーピース」と、呼び方も変化していくのです。そうやってパーツを組み合わせることで、最終的にゴルフボールとしての特性に反映されています。
技量やプレースタイルにも左右されるので一概には言えませんが、一般的にはパーツの層が増えるほどハイスペックであるとされています。しかしその反面、構造が複雑化するため価格が高くなる傾向にあります。
なお現在は、性能と価格面などを総合的に鑑みて、スリーピースからフォーピースのモデルに人気が集まっています。
コアとカバーの関係
コアとカバーの組み合わせにより、その特性が左右されるのがゴルフボールです。コアとカバーの関係性についても理解を深めておきましょう。
まず、コアとカバーでは、そのパーツに求められる役割が違います。ゴルフボールの核となるコアですが、コアはインパクトの瞬間の「潰れ」を司ります。
小さい頃、スーパーボールで遊んだことはありますか?あのボールはゴムでできていて、地面に叩きつけるとよく弾み、高くまで跳ね上がります。
実はスーパーボールと同じことが、ゴルフボールの中でも起きています。ゴルフボールはインパクトの瞬間、クラブに叩かれ大きく潰れます。そしてその反発により、高く遠くまで飛んでいくのです。
次にカバーは、クラブとゴルフボールの「引っかかり」に影響します。カバーは柔らかいものであるほど、インパクトの瞬間にクラブに引っかかりやすくなり、ボールにたくさんのスピンがかかることになります。
スピンはゴルフにおいて重要な要素のひとつで、ボールのコントロールに直結します。
それぞれに求められるこうした役割を互いに補完しながら、そのバランスでゴルフボールは成り立っているのです。
ディスタンス系はなぜよく飛ぶ?
より遠くへ飛ばすことに特化して設計されたものを「ディスタンス系」呼びますが、なぜディスタンス系は遠くへ飛ぶことができるのでしょうか?
それは先ほど触れたとおり、コアとカバーの組み合わせに理由があります。ディスタンス系では、“柔らかいコア×硬いカバー” が採用されていることがほとんどです。
まず、柔らかいコアはインパクトの瞬間によく潰れ、高い反発力を生み出します。次に硬いカバーはボールにかかるスピンを抑えてくれます。過剰なスピンは、前への推進力を奪うからです。
このようにして、ディスタンス系はその優れた飛距離をプレイヤーに与えてくれるという仕組みです。
スピン系はなぜたくさんスピンがかかる?
スピンのかかりやすい特性があり、高いコントロール性をもたらしてくれるのが「スピン系」のボールです。スピン系のボールは ”硬いコア×柔らかいカバー” の組み合わせが主流です。
先ほど説明したとおり、柔らかいカバーはウェッジの溝に引っかかりやすく、より多くのスピンが発生します。そして硬いコアは過剰に潰れることなく、生まれたスピンを綺麗に維持してくれます。
これにより、鋭いスピンがかかり、グリーン上でボールをキュッと止めたりするような、優れたコントロールを発揮するのです。
あなたにぴったりのゴルフボールを見つけるには?
ゴルフボールにおいて、各パーツの組み合わせが重要であると同様に、あなた自身との組み合わせも大変重要になってきます。
しかし、数え切れないほど多くのモデルが存在するなか、自分に合ったものを見つけるには、どうしたら良いのでしょうか。
自分のプレースタイルや課題を把握する
まずは自分自身を理解するために、プレースタイルや普段ラウンドしていて感じる課題を考えていきましょう。
あなたはプレーの際、なにを一番重要と考えているでしょうか。飛距離重視なのかコントロール重視なのかなど、自身のプレースタイルを考えると、自ずと使うべきボールの系統も絞れてきます。
また、あなたがラウンドしていて感じる課題には、どのようなものが挙げられるでしょうか。
もしあなたがまだ初心者でショットが安定しない、スライスしてしまうことが多いという場合には、スピンの影響が出にくいディスタンス系のボールを使うと、良い結果が得られるかもしれません。
反対に、ティーショットは安定しているけれど、アプローチショットでついボールが転がりすぎてしまうという方は、スピン系のボールを試してみる価値は多いにあるでしょう。
いま使っているゴルフボールの特性を理解すべし
飛距離が出ない、コントロールがいまいち…など、お悩みをお持ちの方は、一度自分が使用しているボールの特性を調べてみましょう。
パッケージの箱にもある程度のことは記載されていますし、インターネットで検索すれば多くの情報を得ることができます。そもそもそのボールが、あなたの悩みを解決してくれない設計である可能性も考えられるでしょう。
ゴルフボールは目的にあわせて使い分けよう
ここでは、ディスタンス系、スピン系についての更なる深堀りと、「第三のボール」といわれるウレタン・ディスタンス系について触れていきます。
飛距離アップ!ディスタンス系
ディスタンス系は飛距離に特化して設計されているのですが、正確には「よく飛ぶボール」ではなく、「スピンの影響を受けにくいボール」であると言えます。
基本的に、強く叩く、つまりヘッドスピードが上がるほどに、スピンはかかりやすくなります。このスピンというのは、かかり過ぎるとコントロールを失う原因のひとつとなり、飛距離を大幅に損なう可能性があります。
これを防ぐために、硬いカバーを採用しスピン量を抑えようというのが、ディスタンス系の基本的な考え方です。
このスピンの影響を受けにくいという特性は、初心者には有利に働きます。ゴルフを始めたばかりの頃は、まだ技量が不足しておりミスショットが多く、スピンの量も質も安定しません。
そこで、ディスタンス系のボールを使うことで、ミスショットの影響を抑えることができ、前方への推進力を確保することができます。いつもスピンがかかり過ぎてスライスしてしまうという方には、特におすすめです。
しかし、なかにはディスタンス系のボールを使用しているのに、思ったように飛距離が出ないという人もいるかもしれません。そうした場合には、自身のヘッドスピードとボールがマッチしていないということが考えられます。
ボールは本来、適正に潰れることで反発力が最大に発揮されます。潰れ過ぎても潰れが足りなくてもいけません。各モデルの適正ヘッドスピードは説明欄に記載がありますので、一度、自分のヘッドスピードを計測して比較してみましょう。
コントロール性能アップ!スピン系
ディスタンス系に対して、よりスピンをかけやすく設計し、プレイヤーのコントロール性をアップさせようというのがスピン系ボールです。しかし、注意しなくてはいけないのが、ミスショットの影響が大きいという点です。
プレイヤーの微妙なタッチの差を表現してくれるのがスピン系ボールの魅力ですが、裏を返せばミスショットもしっかり反映させてしまうということです。そのため、まだ技量が十分でない初心者にとっては、やや扱いが難しい部類に入ります。
しかし、ある程度ショットの安定してきた中級者、上級者にとっては、狙った方向に飛ばす、ボールをしっかりと止めるといった、優れたコントロール性を得ることができるでしょう。
両方の良いとこどり!ウレタン・ディスタンス系
ディスタンス系、スピン系の中間に位置するのが、ウレタン・ディスタンス系のボールです。第三のボール、デュアル系といった呼ばれ方をすることもあります。遠くへ飛ばす、しっかりスピンをかける、という相反する要素を実現していますが、それはその構造に大きな理由があるためです。
ウレタン・ディスタンス系のボールは、スリーピース以上の多層構造になっていて、ミッドや二層コアといわれる副素材で、ボールに伝わる衝撃をコントロールしています。
これによりヘッドスピードが速いティーショット時にはボールがしっかり潰れて遠くへ飛び、アプローチショットではカバーの特性が有利に働き、スピン系ボールに近い性質を発揮します。
このようにウレタン・ディスタンス系のボールはオールラウンドに使えるボールですので、幅広いプレイヤーに人気があります。ただその反面、少し中途半端なゴルフボールとも言えるので、好みが分かれるところではあります。
ゴルフボールおすすめランキング20選!
それではここからは、おすすめのゴルフボールをランキング形式で紹介します。初心者向きで、扱いやすさやコストパフォーマンスといった点に注目して選んでいるので、購入の際は参考にしてくださいね。
第20位【BRIDGESTONE(ブリヂストン)】TOURSTAGE EXTRA DISTANCE
- 2ピース
- ディスタンス系
第19位【BRIDGESTONE(ブリヂストン)】LADY
- 2ピース
- ディスタンス系
第18位【KASCO(キャスコ)】SUPER SONIC SOFT
- 2ピース
- ディスタンス系
第17位【DUNLOP(ダンロップ)】SRIXON DISTANCE
- 2ピース
- ディスタンス系
第16位【KASCO(キャスコ)】XD701
- 2ピース
- ディスタンス系
第15位【MIZUNO(ミズノ)】Tigers
- 4ピース
- ディスタンス系
第14位【BRIDGESTONE(ブリヂストン)】PHYZ
- 4ピース
- ディスタンス系
第13位【TITLEIST(タイトリスト)】VG3
- 3ピース
- ディスタンス系
第12位【MIZUNO(ミズノ)】D201
- 2ピース
- ディスタンス系
第11位【BRIDGESTONE(ブリヂストン)】TOUR B JGR
- 3ピース
- ディスタンス系
第10位【TITLEIST(タイトリスト)】Pro V1
- 3ピース
- ウレタン・ディスタンス系
第9位【callaway(キャロウェイ)】E.R.C SOFT
- 3ピース
- ディスタンス系
第8位【callaway(キャロウェイ)】WARIRD
- 2ピース
- ディスタンス系
第7位【TOBIEMON(トビエモン)】PREMIUM3
- 3ピース
- ウレタン・ディスタンス系
第6位【MIZUNO(ミズノ)】ネクスドライブ
- 2ピース
- ディスタンス系
第5位【DUNLOP(ダンロップ)】SRIXON TRI-STAR
- 3ピース
- ウレタン・ディスタンス系
第4位【DUNLOP(ダンロップ)】SRIXON AD333
- 2ピース
- ウレタン・ディスタンス系
第3位【本間ゴルフ】HONMA D1
- 2ピース
- ディスタンス系
第2位【TAYLORMADE(テーラーメイド)】DISTANCE+
- 2ピース
- ディスタンス系
第1位【TITLEIST(タイトリスト)】HVC SOFT DISTANCE
しかし、この「HVC SOFT DISTANCE」は低価格と性能を両立させており、コストパフォーマンスは抜群です。低価格でタイトリストを体感したい方には、特におすすめしたいゴルフボールです。
- 2ピース
- ディスタンス系
ゴルフボールをしっかり比較するには
おすすめのモデルを紹介しましたが、一発で自分にぴったりのものを見つけるのは至難の業です。多くの人はここから複数のモデルを実際に試し、比較していくことになると思います。そこでここでは、比較の際の注意点を説明していきます。
大人買いはNG!
「買ったは良いけれどイメージと違った…」ということもあります。ゴルフボール1つの価格は安くても、積もり積もれば安い買い物ではありません。初めて使うモデルを買うときは、少量パックを選ぶようにしましょう。
一つひとつ確かめる
いきなりラウンドで使用すると、ボールの感触以外に気を取られてしまい、比較が甘くなってしまいます。実際のラウンドを想定しながらも、一つひとつの要素をじっくりと確かめていきましょう。
パット
転がり方や距離にバラつきが出ないかなどをチェックします。
アプローチ
自分が安定して打てる距離で確かめてみます。打感は特にしっかりとチェックしましょう。
ドライバー
ここまでチェックできていれば、ボールの性格の大部分は掴めているはずです。打感や弾道が問題なければばっちりです。
ラウンド中は同じボールを使う
実際にラウンドに出た際は、できるだけ同じモデルのボールを使いましょう。とっかえひっかえに違うボールを使うと、十分にそのボールの特性を把握することができません。また、紛失の可能性もあるので、数には余裕をもっておきましょう。
ゴルフボールは徹底比較して自分に合ったものを!
ゴルフは数あるボールスポーツの中でも、自分で使うボールを選ぶことができる数少ないスポーツです。それはつまり、ボールもギアの一部であるということです。最適なゴルフボールは体型やプレースタイルによっても違いますし、同じ人であっても技量の変化で大きく変わってきます。
徹底的に比較して一番フィットするものを見つけましょう。