メディシンボールは、リハビリや体幹のトレーニングなどに使用される重いボールです。叩きつけたり、投げたりと様々なトレーニングによって、全身を鍛えることができます。今回は、初心者にもおすすめできるメディシンボールや具体的なトレーニング方法をご紹介します。
身体能力の向上に役立つメディシンボール
メディシンボールは、リハビリや体幹トレーニングに欠かせない重量のあるボールです。
「持つ」「投げる」「挟む」「支える」とあらゆる動作で身体を鍛えることができ、トレーニングの幅を広げることができます。
全身の筋肉と機能を向上させるのに役立ち、トレーニングには積極的に活用したいアイテムです。
ボールを扱うトレーニングは遊び感覚で楽しむこともできるので、トレーニングのモチベーションも上がります。
メディシンボールを使って普段のトレーニングにひと工夫加え、身体能力向上を図りましょう。
メディシンボールの種類
メディシンボールは見た目がどれも同じに見えますが、大きく2つの種類に分けられます。
どちらの種類を選ぶかによって、適したトレーニング種目も変わってきます。
2つの種類の違いを理解し、自分のトレーニングに合ったものを選ぶようにしましょう。
ハードタイプ
ハードタイプは高い負荷をかけたいときにおすすめです。
表面の素材は革やゴムになっていることが多く、ボールの直径が大きくなるほど重量が増えるという特徴があります。
サイズは小さめで、ハンドリングがしやすいのもメリットです。
スクワットや腹筋などの筋トレでも扱いやすく、筋力アップを目的としたトレーニングに向いています。
ソフトタイプ
メディシンボールには、表面が柔らかい素材で作られているソフトタイプのものもあります。
ソフトタイプのメリットは、トレーニング中に怪我をしにくいことです。
メディシンボールを使ったトレーニングでは地面に叩きつけたり、キャッチしたりすることがありますが、ハードタイプは表面が硬いので突き指をしてしまう恐れがあります。
また、不意にメディシンボールが身体に当たることもあるので、怪我の予防という意味でもソフトタイプは初心者におすすめです。
メディシンボールの選び方のポイント
メディシンボールは重さやサイズも様々で、どれを選ぶべきか迷ってしまうでしょう。
何を基準にして選ぶのか理解しておかないと、トレーニング効果を得ることができず後悔してしまうこともあります。
選び方のポイントを確認して、自分に合ったメディシンボールを見つけましょう。
トレーニングの内容で選ぶ
メディシンボールはリハビリや筋力アップを目的としたトレーニングなど、様々な場面で使われています。
どのようなトレーニングをするかを事前に考えて、扱いやすいメディシンボールを選ぶ必要があります。
例えば、メディシンボールのトレーニングではボールを地面に叩きつける「メディシンボールスラム」というトレーニングがあります。
何度も地面に叩きつける必要があるので、柔らかくて跳ねないメディシンボールは不向きです。硬くてよく跳ねるメディシンボールなら連続して行うことができるので、ハードタイプで跳ねやすいボールが向いています。
逆に、地面や壁などに叩きつけるトレーニングが必要ないのであれば、跳ねないメディシンボールでも問題ありません。
その場合は、怪我をしにくいソフトタイプのメディシンボールを選ぶという方法もあります。
重さによる負荷を考える
メディシンボールは、種類によって重さも大きく違います。
軽いものだと2kg程度ですが、重いものでは20kgを超えることもあります。
自分がトレーニングで耐えられる負荷を考えて、メディシンボールの重さを決めるのが大切です。
何kgのメディシンボールを選べば良いかよくわからないときは、ダンベルをイメージしてください。
普段使っているダンベルが5kgなら、5kgのメディシンボールでも十分なトレーニング効果が得られることになります。
メディシンボールの良い点は、ダンベルと違って両手で扱うことです。両手、さらには身体全体で重さを支えることになるので、全身の筋肉を鍛えることができます。
また、ソフトタイプのメディシンボールなら、ダンベルよりも安全です。
トレーニングに合った大きさかチェック
メディシンボール選びでは、大きさも重要になってきます。
メディシンボールの大きさは小さくて直径15cmで、大きいものでは30cmを超えることがあります。
初めてメディシンボールを使う初心者の方は、直径20cm程度の小さめの持ちやすいボールがおすすめです。
片手で持つことができる大きさで、トレーニングの幅も広がります。
特にハンドリングをするトレーニングに向いていて、メディシンボールを持ったまま腹筋やスクワットをしたり、身体をひねって体幹を鍛えたりするときに便利です。
逆に、大きいメディシンボールは、両手を使うトレーニングに向いています。
メディシンボールを相手と投げ合うグループレッスンなどでも使われ、身体全身を鍛えることができます。
人気のメディシンボールおすすめ10選
メディシンボールは、ダンベルよりも安全に扱うことができる便利なトレーニング器具です。
ここでは、初心者にもおすすめできる人気のメディシンボールをご紹介します。
自分に合った使いやすいメディシンボールを見つけてください。
【LINDSPORTS】ソフトメディシンボール
『LINDSPORTS』の「ソフトメディシンボール」は、ソフトタイプのメディシンボールです。
クッション性のあるカバーで覆われているため、身体に当たっても怪我の心配がありません。
そのため、メディシンボールを投げ合うトレーニングなどでおすすめです。
直径が35cmもあるので、身体全体を使わなければ投げることができません。普段鍛えていない筋肉も使い、自然と全身を鍛えられます。
ただし、クッション性を意識して作られているので、地面に叩きつけるトレーニングには向いていません。
コンクリートやアスファルト、土のグラウンド等へバウンドさせることは避けてください。
- サイズ:直径約35cm
- 重さ:2kg、3kg、5kg、10kg
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【adidas(アディダス)】エクササイズ スラムボール
『adidas(アディダス)』の「エクササイズ スラムボール」は、サーキットトレーニングと筋力トレーニングの両方を意識して設計されています。
『adidas(アディダス)』はドイツのバイエルン州に本社を置くスポーツメーカーで日本でも知名度が高く、品質の良いトレーニング器具を販売しています。
こちらのメディシンボールの最大の特徴は、表面がゴム製で持ちやすい点です。
表面に凹凸があるのでグリップしやすく、ボールを落とさずトレーニングできます。
丈夫でしなやかなゴム製なので、耐久性にも優れています。
ハンドリングしやすいメディシンボールなので、特に体幹トレーニングに最適です。
ただ非バウンス設計なので、跳ねるメディシンボールではありません。
叩きつけるトレーニングに向いていない点には注意してください。
- サイズ:直径約23cm
- 重さ:8kg
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【ボディメーカー(BODYMAKER)】メディシンボール
『ボディメーカー(BODYMAKER)』の「メディシンボール」は、腹筋や体幹トレーニングができるアイテムとして人気です。
すべり止め効果のあるラバータイプで掴みやすくなっています。
重さは3kgと5kgの2種類ありますが、3kgのボールは直径17cmとコンパクトなので手が小さい人でも使いやすいサイズです。また、ゴルフのスイング練習やサーキットトレーニングにも使えます。
スマートなフォルムで置き場所にも困らず、おしゃれなデザインなのも魅力です。
フリーウエイトとしてあらゆる状況で使用でき、普段のトレーニングにより負荷をかけたいときに活用しやすいメディシンボールです。
- サイズ:直径約17cm、直径約20cm
- 重さ:3kg、5kg
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【TOUSKII】メディシンボール
『TOUSKII』の「メディシンボール」は、頑丈なPVC素材で作られています。
弾力性があり、身体に当たっても怪我の心配がありません。
表面は突起柄の構造になっているので、ハンドリングしやすいのも特徴です。
転がり防止のためにボールの中には砂が入っていて、メディシンボールを使った腕立て伏せにも使えます。
重さは6kgと少し重めですが、両手で扱うなら初心者の方でも安全です。
筋トレを始め、幅広い用途で活躍するメディシンボールとしておすすめです。
- サイズ:直径約23cm
- 重さ:2kg、4kg、6kg、8kg、10kg
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【FIELDOOR】ソフトメディシンボール
『FIELDOOR』の「ソフトメディシンボール」は、安全を考慮したソフトタイプのメディシンボールです。
柔らかい質感で怪我の予防ができ、メディシンボールを使い慣れていない方に向いています。
サイズは直径12〜14.5cmとコンパクトなので、片手で持つトレーニングも可能です。
重さは1kgからあり、軽い負荷から始めたいときにも役立ちます。
筋トレだけでなく、怪我のリハビリなどにも向いているメディシンボールです。
ハードなトレーニングよりも、エクササイズなど軽い運動をしたい人におすすめです。
- サイズ:直径12cm(1kg)、14.5cm(2kg、3kg)
- 重さ:1kg、2kg、3kg
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【maisum(マイスム)】メディシンボール ラバー製
『maisum(マイスム)』の「メディシンボール ラバー製」は100%ラバー製で、砂を一切使用していません。
よく跳ねるのが特徴で、5号のサッカーボールとほぼ変わらない跳ね返りを実現しています。「メディシンボールスラム」など、地面に叩きつけるトレーニングに向いているメディシンボールです。
表面は小さな凹凸テクスチャーで、汗で滑りにくい構造になっています。
単なるウエイトとしてはもちろんですが、体幹トレーニングなどでも使用できます。
- サイズ:直径19cm、直径21cm、直径24cm
- 重さ:1kg、3kg、5kg
【PURE RISE(ピュアライズ)】メディシンボール
『PURE RISE(ピュアライズ)』の「メディシンボール」は、1kgから5kgまでの重さがあります。
重量が重くなるにつれてボールが硬くなり、自分のトレーニングに最適な種類を選ぶことができます。
直径は約23cmで、程よい大きさで扱いやすいのも魅力です。
筋トレをはじめ、ダイエット、インナーマッスルの強化、フィットネスにも使えます。
カラフルな見た目がおしゃれで、部屋に置いてもインテリアの雰囲気を壊さないメディシンボールです。
- サイズ:直径23cm
- 重さ:1kg、2kg、3kg、4kg、5kg
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【Amazonベーシック】メディシンボール
『Amazonベーシック』の「メディシンボール」は、体幹の強化やバランスの改善など、様々なトレーニングに適しています。
頑丈なゴムで作られているので耐久性にも優れていて、地面や壁に叩きつけても劣化の心配がないメディシンボールです。
表面にはテクスチャ加工が施されているので、握りやすい作りになっているのも特徴です。
ウエイトトレーニンググローブを使えばさらに確実なグリップを確保できるので、使い慣れていない初心者でも安全にトレーニングできます。
また、硬い面に当てれば跳ね返るタイプなので、床や壁に当てるトレーニングにも向いています。
- 重さ:1.8kg、2.7kg、3.6kg、4.5kg、5.4kg、6.4kg、9.1kg
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【Soomloom】ラバー製メディシンボール
『Soomloom』の「ラバー製メディシンボール」は、高品質なPU材質を使用しています。
ハードタイプのメディシンボールで、地面に叩きつけることが可能です。
PU材質のためゴム特有の臭いもなく、部屋に置いても気になりません。
重量は1kgから10kgまであり、ハードなトレーニングをしたい人にもおすすめできます。
自分のトレーニング内容に合わせて、好きな重量を選べるのも魅力です。
- サイズ:直径17cm(1kg)、直径19cm(2kg)、直径22cm(3kg)、直径22cm(4kg)、直径23cm(5kg)、直径26cm(6kg)、直径26cm(7kg)、直径27cm(8kg)、直径27cm(9kg)、直径27cm(10kg)
- 重さ:1kg、2kg、3kg、4kg、5kg、6kg、7kg、8kg、9kg、10kg
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【GronG(グロング)】メディシンボール
『GronG(グロング)』の「メディシンボール」は、中に砂が入っている非バウンドタイプのメディシンボールです。
耐久性が高く、地面に強く叩きつけることが可能です。
『GronG(グロング)』の専属トレーナーが監修したトレーニングマニュアル付きなので、メディシンボールの使い方がわからない初心者でも安心して使えます。
ボール表面の凹凸構造加工によって滑りにくくなっていて、トレーニング中に落としてしまう心配もありません。
5kgのものでも直径は20cmとコンパクトなので、両手で安定して持てるサイズです。
シンプルなデザインなので部屋のインテリアにも馴染みやすく、部屋に置いてもおしゃれなメディシンボールです。
- サイズ:直径約16cm(3kg)、直径約20cm(5kg)
- 重さ:3kg、5kg
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初心者でもできるメディシンボールを使ったトレーニング方法
メディシンボールはリハビリや筋トレなど、様々な場面で使われます。
可能なトレーニングの種類が豊富で、初心者の方はどのトレーニングがいいか迷ってしまうでしょう。
ここでは、鍛えたい部位別におすすめのトレーニングメニューを紹介するのでぜひ参考にしてください。
腹筋を鍛える「メディシンボールスラム」
「メディシンボールスラム」は、ボールを地面に叩きつけるトレーニングで、腹筋を鍛えることができます。
やり方は、まず足を肩幅程度に広げ、少し腰を落とした状態で立ちます。
ボールを両手でしっかりと持って、頭の上から勢いよく地面に叩きつけます。
このとき、叩きつけるスピードを速くすることを意識しましょう。
重いメディシンボールだと叩きつけるスピードも遅くなるので、軽めのものがおすすめです。
腹筋だけでなく上半身全体も鍛えられ、効率の良いトレーニングメニューです。
広背筋を鍛える「メディシンボールベントオーバーローイング」
広背筋を中心に背中の筋肉を万遍なく鍛えることができるメニューが、「メディシンボールベントオーバーローイング」です。
まずは足を肩幅より少し広くして立ち、背中を真っ直ぐに伸ばしながら腰を曲げます。
メディシンボールを両手でしっかりと持ち、手を伸ばした状態から上半身に引きつけます。
このときに背中の筋肉でボールを引きつけるようにして、上半身がブレないように気を付けてください。
「メディシンボールベントオーバーローイング」では、大きめのメディシンボールを使うのがおすすめです。
大きいサイズのボールなら上半身全体を使うので、背中の筋肉を幅広く鍛えられます。
全身の筋肉に効果がある「メディシンボール・リフトアップ」
「メディシンボール・リフトアップ」は、スクワットをしながらメディシンボールを
頭上に持ち上げるトレーニングです。
下半身を鍛えるトレーニングのスクワットに、上半身を鍛える動作を加えることによって全身の筋肉を鍛えることができます。
やり方は、メディシンボールを両手で胸の位置で持ち、スクワットで上体を起こすのと同時に腕を高くつきあげてボールを頭上に上げます。
上げきったらボールを胸の位置に戻し、身体は中腰の状態にします。
これを繰り返し行い、10回3セットを目標にしましょう。
体幹トレーニング「メディシンボールクランチ」
「メディシンボールクランチ」では、体幹を鍛えることができます。
やり方は、まず仰向けに寝た状態で、膝を立てて90度に曲げます。
次にメディシンボールを両手で持って、両腕を伸ばしてください。
腕を曲げないように気を付けながら、ゆっくりと後頭部、背中の順で上体を起こしていきます。
身体を起こし終わったら、また元の状態まで戻っていきます。
これを繰り返し行うのが「メディシンボールクランチ」で、腹直筋上部を刺激し体幹が鍛えられます。
メディシンボールでトレーニングの幅を広げよう
メディシンボールは、あらゆる動作で身体を鍛えることができます。
ダンベルよりも安全に負荷をかけることができ、初心者でも扱いやすいトレーニング器具です。
ダンベルの代わりとしてだけでなく、地面に叩きつけたり、壁に投げたりとトレーニングの幅も広がります。
メディシンボールを使って、トレーニングを楽しみながら筋肉を鍛えましょう。