自転車より乗りやすい乗り物として、根強い人気があるのが『キックボード』です。大人でも使用している方は多いですが、子供の遊び道具としての利用もあり、誕生日プレゼントなどにもよく選ばれています。今回はそんなキックボードの特徴や、子供におすすめできる商品を10選ご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
キックボードの基礎知識
まずはキックボードがどのような乗り物なのかを知るために、特徴や正しい使用方法を見ておきましょう。
キックボードとは?
スケートボードのようなボードの前後に車輪がつき、さらに先方にハンドルがついた乗り物を『キックボード』と呼びます。海外では『キックスケーター』や『キックスター』などとも呼ばれ、メーカーごとに独自の名称がある場合もあるでしょう。
大人は移動手段として使用しますが、子供の場合はおもちゃの一種としても使用でき、運動神経やバランス感覚の発達に役立つといわれています。
乗り方は?
片足をボードの上に乗せ、ハンドルを握りながら進行方向を決め、もう片方の足で地面をけることで進む、原始的な構造となっています。ハンドルがあることからスケートボードより安全で、片足で乗るため自転車より簡単な乗り物ですので、小さな子供でも操作することができるのです。
乗ってはいけない場所は?
キックボードは見た目が自転車と似ているため、同じように扱って良いと思いがちですが、実は道路交通法でいうと『ローラースケート』にあたります。
公道での使用条件は、道路交通法第76条4項3号に書かれてており、「交通量の多い・頻繁な道路で、ボール遊び・ローラースケート、あるいはこれらに類する行為」が禁止されているので、これに反することがない場所での使用のみとなっているのです。
“交通量が多い道路“というのがどの程度を表すかが自己判断となってしまうため、子供がまだ小さいうちは必ず保護者が見ているところでの使用を心掛けると良いですね。最近では電動式のキックボードもありますが、その場合はローラースケートにあたらないため、公道での使用はできません。
年齢制限はあるの?
キックボードの年齢制限というものは明確に設けられておらず、子供用のキックボードなら2歳から乗れるものもあります。運動能力などに合わせて、バランスがとりやすい4輪タイプなど多くの種類がありますので、年齢に応じて選んであげれば何歳からでも乗ることができます。
子供用と大人用のキックボードの違いは?
子供用でも大人用でも、キックボードは基本的には同じ作りですが、大きな違いは耐荷重でしょう。子供用のものは50kg程度までしか耐えられないものが多く、その分コンパクトで軽量化されているので、子供でも扱いやすくなっています。
大人用になると100kgまで耐えられるものも出てくるので、その分大型で重くなりますが、剛性にも優れているので長く使用しても壊れにくいものが多いです。
子供用キックボードの選び方
子供用のキックボードを選ぶときは、デザインや金額ではなく、商品の対象に合っているかを選ぶ必要があります。子供はキャラクターものやカラーで欲しいものを決めてしまうので、必ず大人が適切なキックボードかどうか見極める必要があります。
使用できる年齢のチェック
なんといっても1番重要なのは、使用できる対象年齢です。商品ごとに何歳から乗れるものかという記載があるはずですので、それを考慮して選ぶようにしましょう。
メーカーによっては年齢だけでなく、身長制限や体重制限など細かな制限があるものもあるので、しっかりと確認する必要があります。ここで選択を間違えてしまうと、体と合わずに思わぬ事故やトラブルとなる可能性が高いので、購入時は真っ先に確認してください。
タイヤの数や大きさ
キックボードのタイヤの数は2輪や3輪などがあり、バランスをとる難易度が変わります。2輪の方が小回りが利くので自由度は高くなりますが、3輪の方が安定感もあり、比較的小さい子供でも乗りやすいです。
また、タイヤの大きさが大きくなるほど安定して、進みも早くなりますが、その分地面をける力が必要となってきます。小さいタイヤのものは力の弱い子でも無理なく使用できますが、その分小石や段差などですぐにバランスを崩しますので、転倒しないようなバランス感覚が必要となってきます。
本体の重さ
広場や公園などで使用する場合、そこまで持ち運びをするため軽量なものを選ぶと負担が減ります。本体の重さはメーカーごとにもかなり差が大きく、ネット通販などで気にせず購入してしまうと、「子供では持ち運びができない重さだった」なんてこともありえます。
そのため、誰がどこまで持ち運ぶ必要があるのかを考慮して選ぶようにしてください。また、現在は折りたたみができ、よりコンパクトに収納できるものも多いので、収納する場所などからサイズを決めても良いですね。
ブレーキの種類
キックボードにはブレーキがついていて、後輪についているタイプと、前輪ブレーキのものがあります。後輪ブレーキは足で踏むタイプのペダル式ブレーキが多く、幼稚園生などの小さな子はこちらの方が扱いやすいでしょう。
前輪ブレーキはハンドルにブレーキレバーがついているタイプで、自転車と同じような感覚で使用しやすいですが、転倒の原因となるとされているため、安全面から考えて選ばない方も多いようです。
子供の運動能力や判断能力に応じたブレーキを選ぶことで、事故を減らすことができますので、しっかりと考慮してあげてください。
人気の子供用キックボード おすすめ10選!
【スクートアンドライド】スクート&ライド ハイウェイキック1
オーストラリアのデザインチームが作った、2wayが可能なキックボードです。ペダル無しの自転車の形体から、工具なしで通常のキックボードの形体であるスタンドタイプに変身させることが可能となっています。この画期的なシステムで長い期間愛用することができるようになり、現在は30ヶ国以上の国の子供たちから愛されています。
商品名 | スクート&ライド ハイウェイキック |
本体サイズ | 幅57.5×奥行17.5×高さ26.5cm |
本体重量 | 3.7 Kg |
タイヤ | 3輪(前輪12cm) |
ブレーキ | _ |
対象年齢 | 12ヶ月 ~(推奨身長118 cm) |
【ラングスジャパン】R1 ラングススクーター
こちらはサイズが3段階に調節ができるため、成長に合わせて使用し続けることができます。また、耐荷重が100kgとなっているので、大人でも使用することができるキックボードとなっています。
商品名 | R1 ラングススクーター |
本体サイズ | 幅33×奥行71×高さ85 cm (70、75、82の三段階調整が可能) |
本体重量 | 2.3Kg |
タイヤ | 2輪 |
ブレーキ | フリクションブレーキ |
対象年齢 | 6歳以上 |
【グロッバー】ELITE キックボード フラッシュ
このキックボードのハンドルは、人間工学に基づいて設計されているため、握りやすく方向転換もしやすくなっています。さらに走ることでタイヤが光る構造となっているので、暗い時間でも安全に乗ることができますよ。折りたたみも可能なので、持ち運びも便利です。
商品名 | ELITE キックボード エリート・フラッシュ・ライト |
本体サイズ | 幅56×奥行27.8×高さ77cm |
本体重量 | 2.5 kg |
タイヤ | 3輪(前輪12cm、後輪8cm) |
ブレーキ | 後輪ブレーキ |
対象年齢 | 3歳~(50kgまで) |
【JDRAZOR】キックボード キッズ MS-105R-B JD RAZOR
耐荷重が90kgもあるので、子供だけでなく大人でも使用可能なキックボードです。見た目がポップでかわいく、さらにタイヤが光る仕様となっているので暗闇でも安心です。タイヤのサイズも安定感があるので、転倒しにくい構造となっています。
商品名 | MS-105R-B JD RAZOR |
本体サイズ | 幅66×奥行34×高さ86cm |
本体重量 | 2.8kg |
タイヤ | 2輪(前輪5インチ・後輪4インチ) |
ブレーキ | 前輪、後輪ともにあり |
対象年齢 | 6歳以上 |
【トイザらス】 AVIGO ビッグウィール スクーター
“AVIGO”はおもちゃで有名な『トイザらス』のオリジナルブランドで、いくつかのキックボードを発売しています。後輪ブレーキがついているので安全面もばっちりですし、キックスタンドがついているので、倒さずに止めておくことが可能です。
商品名 | ビッグウィール スクーター |
本体サイズ | 幅76×奥行17.5×高さ77、84、90、95cm(4段階に調整可能) |
本体重量 | 3.2 kg |
タイヤ | 2輪 |
ブレーキ | 後輪ブレーキ |
対象年齢 | 5歳以上 |
【ディーパー】キックスクーター 8インチ D-KS205 ブレーキ付き
カラーリングがなんともおしゃれなキックボードで、ハンドルの高さも3段階調節可能なため大人でも使用ができます。また、ストラップがついていて折りたたみもできるため、持ち運びに大変便利です
商品名 | キックスクーターD-KS205 |
本体サイズ | 幅89×奥行17.5×高さ88、93、98 cm(3段階調節が可能) |
本体重量 | 3.8kg |
タイヤ | 2輪(8インチ) |
ブレーキ | 後輪ブレーキ |
対象年齢 | 身長100cm以上 |
【マルカ】アナと雪の女王 イージースケーター
ハンドルの高さが3段階調節可能で、慎重に合わせて適切なサイズにすることができます。また、たった2秒で折りたたむこともでき持ち運びに便利です。
女の子から絶大な人気を得ている『アナ雪』のデザインですので、プレゼントにしたら喜ばれること間違いなしです。
商品名 | アナと雪の女王 イージースケーター |
本体サイズ | 幅57.5×奥行17.5×高さ26.5 cm |
本体重量 | 2.5 Kg |
タイヤ | 4輪 |
ブレーキ | – |
対象年齢 | 3~6才 |
【ハロ】120 Premium Scooter キックスケーター 折りたたみ
こちらのキックボードはカラーのバリエーションが豊富で、きっとおお気に入りが見つかるはずです。そしておしゃれなデザインはもちろん、コンパクトに折りたため、重さが1.9kgしかないのが大きな魅力となっています。
商品名 | 120 Premium |
本体サイズ | 幅72×奥行10×高さ74cm |
本体重量 | 1.9kg |
タイヤ | 2輪 |
ブレーキ | 後輪ブレーキ |
対象年齢 | 6歳以上 |
【オンダ】Radikal KICK SKATER 光るキックスケーター
高さも調節可能ですし、折りたたむとかなりコンパクトになるキックボードです。耐荷重は80kgとなっているので、大人の方でも使用できるようになっていて、デザインも意外とシックで万人受けするタイプとなっています。
商品名 | Radikal KICK SKATER |
本体サイズ | 幅68×奥行34×高さ82cm |
本体重量 | 1kg |
タイヤ | 2輪 |
ブレーキ | 後輪ブレーキ |
対象年齢 | 7歳以上 |
【SUNPIE】折りたたみ式キックボード
こちらはある程度大きくなってきた子供におすすめで、キックボードをかっこよく乗りこなすことができます。デザインも大人っぽく、男女とも使用できるでしょう。さらにブレーキも前輪、後輪両方についているため、上手に使いこなせば安全性が高まります。
商品名 | 折りたたみ式キックボード |
本体サイズ | 幅94×奥行14×高さ77、94、102 cm(3段階調節が可能) |
本体重量 | 5.6kg |
タイヤ | 2輪(20cm) |
ブレーキ | 前輪、後輪ともにあり |
対象年齢 | 身長120cm以上 |
キックボードを使用するときの注意点
最後にキックボードを使用するときの、注意点をチェックしておきましょう。大人が気をつけてあげることで減らせる危険がありますので、使用するときは以下のことを心掛けてください。
まずは大人が説明書をしっかり読む
キックボードには説明書がついていますので、購入時に必ず大人が一読しておきましょう。そこに書いてある使用方法を守り、または警告などを知っておくことで、もしものトラブルにも対応できるかもしれません。さらにそれを子供にわかりやすく伝え、危険性をしっかりと教えましょう。
使用する前にキックボードに不備がないかチェック
購入したときは、部品の欠損がないかなどのチェックを行うかもしれませんが、使用するたびに部品のチェックを行うようにしましょう。
気がつかないうちにネジが緩んでいたり、ブレーキが故障してしまっていることもあるので、キックボードの状態をチェックし、必要なメンテナンスをしてください。
使用時は身体を守るプロテクターなどを着用
特に小さいうちは、プロテクターの着用がおすすめです。キックボードは簡単に乗れるので難しい練習はさほどいりませんが、壁などにぶつかったり、転倒する恐れははらんでいます。
ヘルメットとプロテクターをつけていれば大きなけがをしにくくなりますので、キックボードの購入と同時に、これらも揃えてあげましょう。
乗る場所に気をつけよう
法律では交通量の多い場所がダメという風になっていますが、それ以外の場所でも危険があるところは多く存在します。坂道ではスピードのコントロールが難しいですし、障害物が多く狭い場所も危険です。
さらにでこぼこ道や砂利道などは転倒しやすいので、どこで使用するのかのルールを決めておくといいでしょう。また、周りの人に対する配慮も忘れないようにして、安全に乗れるように大人が指導してあげてください。
最適なキックボードを選んであげれば子供でも大丈夫!
キックボードには車輪があるため、小さい子供の使用には注意も必要ですが、年齢に合ったものを使用して、大人の目のある場所であれば楽しく安全に使用できる乗り物です。
おしゃれなデザインのものも増えているので、かっこいいおもちゃとしての需要も高く、プレゼントなどにすればきっと子供も喜びますよ。今回の10選をぜひ参考にしてみてください。